スポンサーサイト

スポンサー広告
-- /-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

自分が病だと思う病

評論系雑感
02 /22 2009
ちょっと自分的にはお手軽にチョイスして時事ネタなんですが、
「不妊治療の受精卵取り違えで中絶」という話がありました。
まことに不幸な話で、被害者の方には同情します。
やっと妊娠したと思ったら違う人の子で中絶ですからね。

・・・と、ここまでで通り一遍の事はやっておいて本心に行きます。
まぁ核をアメリカに!とか普段言ってるんだからまともな話になる訳がないという。

まずですね、不妊治療というものの恐ろしさというか、
不気味さを理解しないままに治療に望むって言うのは正直軽率だと思うんですよね。
ミスは起こるから取り違えもあるとか、
悪人がいてわざとやったらどうなるのよとかそーいう話もあるんですけど、
(例えば生まれやすい受精卵を持ってきて受精させれば成功率は跳ね上がりますよね。
今回もあまりにも順調にいくからおかしいと思ったら取り違えだと発覚した訳ですし。
黙ってたらバレないというのもあります)

そこよりも触れたいのは「現代の科学技術の進歩に対する礼賛」への僕の負の感情です。
結局科学技術の革新によって体外受精は可能になったわけなんですけど、
ヒューマニストを気取る訳じゃないんですが、なにかおかしいとは思わないんですかね。
今回なら自分の知らない間に他人の父親と母親の子が自分のお腹の中で生まれるんですよ?
女性自身で女性のお腹は単なる入れ物だって認めてるようなもんじゃないですか。

空想というか、あんまり調べないで書いてるんですけど、
子供が生まれにくい夫婦というのは昔から変わらずいたと思うんですよね。
でも普通にあきらめるか、養子を取るとかして終わってたと思います。
つまり不妊は病気じゃなかったんですよね。
というか僕は今でも病気じゃないと思うんですよね。
実生活で一体何に困る事があるんですか?
つまり医療の進歩で病気が治る人が出てきたのは事実なんですが、
今まで病気として認識されてなかったものが
医療の俎上に乗ってしまうようになったものがあり、その一例が不妊治療だと思うのです。

そして次に間違ってるのは「子供が生まれるのが素晴らしい」という価値観ですね。
真のヒューマニズムというか、つまり人間礼賛かつ生命礼賛ですよね。
えー、いつものワード出ました。
なんでも生命礼賛にかこつけて批判なんですが、子供って言うのは恐ろしいと思うんですよ。
まさにアンファン・テリブルというか、
まったくどうしようもない子供が生まれてくる可能性もある訳で、
そうなったらどうするのかって話ですよ。
僕みたいなクズが生まれてきたらどうするのよって話ですよ。

まぁこの辺はこの程度で、次におかしいのは「自分の遺伝子にこだわる」という事です。
自分の子じゃないと愛せないって言うのは養子否定ですよね。
もちろんすべての養子制度が素晴らしかったなんて言うつもりはないんですけど、
本で読んだんですが、自分で産んだ子じゃない子供を育てられるのは人間だけで、
動物は棄ててしまうらしいんですね。
逆に言うと血の通わない子を愛せるのは人間の証明であり、
そして人間だけが持つ力なんです。
失礼な言い方ですが、自分の遺伝子を持ってないから愛せないって言うのは
自分は単なる動物ですって最初から認めてる事になります。
当然簡単に実子じゃない子を愛せるなんて言ってないんですけど、
その努力すら放棄したらもう人間じゃないんだと思います。

結局ですね、被害者の女性は最初から子供をあきらめるか
違う受精卵の子を産むべきだったんじゃないでしょうか。
前者なら養子を取るなり夫婦二人で暮らすなり決めればいいし、
後者はむしろ医者側が黙ってるのが優しさだと思うんですけど、
宿命だとするしかないと思うんです。

僕が最後まで残念だと思うのは、この被害者の方が医者側を訴えてるらしいんですね。
自分の痛みの対価を払えという事だと思うんですけど、
医者を訴えたら不妊治療はおそらく後退しますよね。
(この医者一人で1000例ほどやっていたらしい)
一体この女性が不妊治療を肯定的に捉えてるのか
否定的に捉えてるのかが分からないんですよね。
産めなくて酷い目にあったら同じように産みたいと思ってた人の足を引っ張る訳ですよね。
全部行動が自分の欲求だけなんですよね。産みたい→不妊治療、酷い目にあった→訴える
感情的に理解できても論理的に破綻している訳です。

最後に否定するのは「自分の事だけ考えるのが素晴らしい」という考えです。
自分の行動が他人にとってどう影響するかを考える必要がある気がします。
忍耐というか我慢が必要なときもあると思うんですよ。
結果的にそれが自分のためになるんですから、
別にメリットを無視しろって言ってる訳でもないと思うんです。

まぁでもこの女性が悪いんじゃないんですよ、今の価値感がそうさせてるだけですから。
今は不妊治療の一方で毎年何万の子供が中絶されて死んでますからね。
それに誰も声高に言及しないのが本当は
誰も他の人命なんてどうでもいいって思ってるのがよく分かりますよ。
こんな世の中に生まれてきた僕が間違いだったと結論が出たので終わっときます。
スポンサーサイト

けった

2017年はほどほどに

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。