イ・ビ・ツなトライアングル(27)

イ・ビ・ツなトライアングル(小説)
03 /05 2012
「・・・という事なの」

そうカナエに最近起こったことを説明すると、
カナエは「ふーん」と言ったきり静かになった。

「どうしたの?急に黙っちゃって」

私が尋ねるとカナエは大きく深呼吸をした。

「どーも納得いかないなぁ」

「納得いかないって?」

「今までの事が全部タカユキ君の指示って点」

「でも本人が認めたんだよ?」

「ここまでやれとは言ってない!って言ったんでしょ?タカユキ君」

「確かにそうだけど・・・」

「どうもアイツが勝手にタカユキ君の発言をねじ曲げて動いてる気がしてしょーがないんだけど」

「でも・・・」

「やっぱり納得できない。それともユミ私に話した事でまだ喋ってないことない?」

それは・・・ある。

アイツが公園でキスをしてきたことだ。それ以外は正直にカナエに申告している。

が、それは言えない。
私の中でも整理が付いてない点であるし、カナエには知られたくないからだ。


「それは・・・ないよ」

「そ・れ・な・ら!」

「それなら?」

「もう一度会って確かめる必要があるね」

誰に?と聞かなくても分かるか。

「アイツに決まってるでしょ!まさかこの期に及んで嫌とは言わないでしょ!?」

アイツにまた会うのか・・・どうも1対1で会うとロクな事が起こらない。

「だってユミ、タカユキ君と今は話せないでしょ?それならアイツに聞くしかないよ。
アイツがまだこの学校にいるうちにさ」

「でも・・・」

「でももへったくれもなし!もう待ったなし!
だいぶハッキリしてきてるんだから元気出して!最後はユミが終わらせるんだよ」

「終わらせるって、何を?」

そう言うと、カナエはニヤッと笑って、

「この、イビツなトライアングルを」

と、のたまった。


つづく
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