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イ・ビ・ツなトライアングル (26)

イ・ビ・ツなトライアングル(小説)
02 /10 2012
「一体どういうことなの?」

「つまり、今までの行動はタカユキの指示によってオレが動いていた、ということだ」

「二人の時間がなかなか取れなかったことも、デートの邪魔をされたことも、
今日のこの茶番劇だってタカユキの考えたことだと言う事だ」

「違う・・・オレはここまでやれとは言ってない!」

「まぁここまでやったのはオレの考えでもあるがな・・・
でもタカユキが知っていた事に違いはない」

「ここに及んで裏切るのかよコウイチ」

「裏切るんじゃないさ、自分に正直になるだけのこと。
オレも時間がないんだ。もうまどろっこしい事は止めにしたい」

タカユキ君が、私のストレスの主原因だった・・・でもどうして?

「・・・不安だったんだ」

「山下さんの気持ちがいつ離れてしまうのか、いや、そもそもオレの方を向いていないじゃないのかって」

「それに、二人きりになるのも怖かった。いつ嫌われてもおかしくないじゃないかって・・・」

「だからコウイチにお願いした。できるだけ一緒に付いていてくれないか?って」

「それに山下さんの気持ちも知りたいって。本当にオレのことを好きでいてくれるのか?って」

「でも分かったよ。何度調べても山下さんは真剣なんだ。
山下さんは真剣にオレのことを考えてくれているって。
オレが間違ってた。コウイチの言うとおりだ。コウイチは始め乗り気ではなかったんだ。
でもオレが必死にお願いしてなんとかやってもらった。オレが間違ってたんだ。オレが・・・」

そう言うとタカユキ君は手で顔を覆った。

「ようやく言えたな、タカユキ」

コウイチは少し微笑むと、
「で、どうする?お前には選択権がある。この彼女を疑うどーしようもないヤツと交際を続けるか、
それともあきれ果ててつき合うのを止めるか。まったくの自由だ」

いきなりすべてをオープンにされて、その上答えまでだそうと言うのか。
相変わらずアイツは性急だ。

「私は・・・」

「私は時間が欲しい」

「今までタカユキ君がやって来たこと、それを簡単に許すことはできない。
だってずっと疑われてきたんだもん。私は真剣に対応してきたのに・・・」

「ごめん」

タカユキ君はこちらを向いて深々とお辞儀をした。

「だから今は・・・時間が欲しいの」

そう言うと、アイツは神妙な面持ちで、

「そうか・・・まぁオレがいなくなるまでには出して欲しいもんだね、
その結論ってやつを」

と言った。


つづく
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けった

月曜日の夜、スカートを直した

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