イ・ビ・ツなトライアングル(20)

イ・ビ・ツなトライアングル(小説)
08 /15 2011
「ごめんなさい」

ティーカップへ向かった午後のデート開始の開口一番、サヤカちゃんはこう言った。

「おねえさん達のデートを邪魔しちゃってますよね」

「そんな事は気にしないでいいよ。オレ達もサヤカちゃんと遊びたかったんだ」

タカユキ君はそう言った。どこまでもお人好しというか、なんというか・・・

「それよりも、諸岡さんとお兄ちゃんと回った午前中は楽しかった?」

「カナエさんは楽しくいっぱい話しかけてくれたんですが、
 お兄ちゃんとカナエさんはほとんど口を利かなくて・・・」

やっぱりそうかと私は思った。どちらもお互いを警戒して話さなかったのだろう。

「私ついてきたの間違いだったかなって・・・せっかく無理を言ってついてきたのに」

いや、サヤカちゃんがいてカナエは嬉しかったと思う。きっとそうだ。

「まぁ初めて遊びに来たんだし、上手くいかない時もあるよ。
 それよりもサヤカちゃん、せっかく来たんだから楽しもうよ」

サヤカちゃんはこっくりと頷くと、私たちはティーカップに乗り込んだ。


つづく
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