スポンサーサイト

スポンサー広告
-- /-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

エヴァンゲリオンとは何だったのか その2 ~エヴァの謎を読み解く~

エヴァ総括
11 /21 2009
今回はエヴァの謎解きに挑戦です。

当時の読者を混乱の渦に巻き込んだ数々のエヴァの謎ですが、
どうして混乱するのかというと、

作中で意味の分からないことが起こる→
ゲンドウがしたり顔で「死海文書に書いてある通り」と言う→
死海文書に何が書いてあるか分からないので読者混乱→
さらに意味が分からない事が起こる→以下ループ

結局このループが起こるので読者は置いてけぼりになります。

実際の製作過程を考えればこの謎は分かるんですが、
エヴァはスケジュールが押し押しだったので、その場その場で勢いで作っていました。
当然物語の細かい整合性なんて考えられる状態ではありませんでした。
加えて庵野監督の製作スタイルが「その時の気分をフィルムに定着させる」ものであるので、
基本的にアドリブに近いというか、ライブ感を大切にするので、
物語の細かい矛盾は大量に出てきます。

その矛盾を解決するための方法が死海文書です。

要は作中で起こったことは「既に死海文書に書いてあること」だとすれば、
既定の事なので読者が矛盾だと思っていることは矛盾ではなく整合性があることなのです
という風にしているのです。
この点が読者を最も悩ませました。
物語に矛盾があるのに作中で物語には矛盾がないと宣言されている。
一体どうしてなのかと真剣に観ている読者ほどこの罠にかかりました。

つまり死海文書とは後から書かれているのに先に書いてあると言い張っている
「偽りの予言書」です。庵野監督のハッタリです。

タネが割れたらどうという事はないんですが、
数々の意味不明なワードと意味深な展開に引きずられる中で
このある種不誠実なトリックを使われたため、
当時の読者はこの点を見落としていたように思います。

要は謎に関しては答えのない問いを答えようとしていたと言うことです。
謎に関しては衒学と言って差し支えありません。

もう少し謎を考えてみる ~アダムとイブの神話から~

エヴァの謎はキリスト教をモチーフにしているという点を考えると分かりやすくなります。
アダムとイブは神が作りたもうたものです。
エヴァはイブのことなのですが(福音という意味もありますが)、
作中で「人が神に似せてエヴァを作った」とリツコさんが言っているので
イブに似せて人間が作ったと言うことです。
イブは神じゃないだろと言われたらそうなんですけど、
リツコさんがそう言っているのでここはよく分からないポイントです。

エヴァの物語は神がかなり濃厚に関わっているのですが、
作中では神というフレーズを徹底的に使わないことで存在をボヤかしています。
(多少は使ってましたけど)
要はアダムもイブも人間も使徒も神が作ったと言うことなのですが
(エヴァは人がイブに似せて作った)、
そこをボヤかしているので分かりづらくなっています。

つまり作中で起こっていることはすべて「神の意志」と言うことですが、
なぜこれが起こらないといけないのかは神に聞かないと分からないので、
僕には分かりません。
また作品の創造主、つまり神たる庵野監督もそのあたりは考えてなさそうなので、
答えはどこにもないのかもしれません。

エヴァの物語は価値を上昇していけば神にたどり着きます。
逆に視点を小さくしていくと、
全員が母親(または父親)に対するコンプレックスを持っています。
というよりもミサトさん以外は母親に対するコンプレックスです。
女性キャラであるアスカ、リツコあたりもマザコンである点、
レイ自体がシンジの母親のユイのコピーである点からも母親という点は強調されています。

シンジ「・・・さよなら・・・母さん」

劇場版の物語の終盤でシンジは母に別れを告げ、母離れします。

エヴァンゲリオンは「神が命じた母離れの物語」という要素が非常に強いということです。

~エヴァの物語の簡単なイメージ~



↑概念の上昇

物語(新世紀エヴァンゲリオン)

↓概念の下降



次は時代性などを絡めた話をする予定です。
スポンサーサイト

けった

2017年はほどほどに

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。