ガイナと京アニ

アニメ
08 /01 2009
今日はガイナと京アニについて語ります。

(注:僕はオタクではありません。
他の人よりほんの少しだけアニメに興味があるだけなので、決してアニオタと呼ばないようにね!)

00年代の代表は「なし」かギアスかハルヒだろって話なんですが、
だったらサンライズはー?と言われそうですが、サンライズはよく分かりません><
ガソダムとかが好きな人達は各自で調べてください。

なんでこんなテキストになったのかという話なんですが、
いい年こいていつまでもエヴァエヴァ言ってるのもなんとも「気持ち悪い」なと思って、
一体僕がリアルに中2だった頃のあの現象はなんだったのか
総括してもうエヴァは忘れ去ろうと思って、
あの当時流行ったエヴァ本を読みあさろうと思い立ちました。
で読んでて、途中でこのアプローチだけじゃダメだと思って停滞してる状況です。
(というかエヴァ本って読んでてつまんないのが多い、いいのもあるんだけど。
まぁそんなに読んでないですが)

エヴァに関してはあと2冊読みたい本があって、
もうちょっと調べたい事があるんで保留にしときます。

自分にプレッシャーをかけるために宣言しとくと、
新劇のマンセーに飽き飽きしてる人達が納得できるものを書く予定です。
打倒「物語三昧」なんで4649です。

武田康廣『のーてんき通信 エヴァンゲリオンを創った男たち』という本を読みまして、
ガイナックスに関しては多少知ったかぶりで話せるようになったなと思ったので、
ついでに今のハルヒ(京アニ)と絡めて話をしようかなと思います。

武田さんはガイナの取締役統括本部長で設立から関わっているんですが、
超簡単に言うとガイナックスは日本SF大会の運営からスピンアウトした集団です。
詳しい人からしたら略し過ぎだろと言われそうですが、
強調したい所はお祭りの運営から出てきた集団って所です。
つまりワーッって集まってハイテンションで不眠不休で作る感じです。
加えて悪ノリというか、祭りだからいいだろ!みたいな事を平気でやってくる集団です。

今もですねグレンラガンを作った時に自サイトで同時間帯だった
プリキュアのキャラを串刺しにして問題になってたりしたんですけど、
要はどこまで行ってもノリがアマチュアなんですよね。

その証拠というか、ガイナはずっと採算が赤字で、
というよりも誰も会計に興味が無くて無茶苦茶だったらしいんですね。
ナディアを作った時もゴタゴタの責任を取って引き受けたので
アニメからは制作費しか得られなかったそうです。

ガイナは始めから決まるのを嫌うというか、
作る時のライブ感を大事にするって言うのは庵野監督の手法でもあるんですが
(その場のノリで決まったりする)、
有名な話ですがエヴァはスタートする時に半分程度しかできてなくて(1年~1年半で)、
あと半年しかないんでスケジュールが詰まるのは分かってたんですよね。
ただあの最終2話はスケジュールに困ったのではなく意図的に作られたものなんですが、
要は自分達が満足できるレベルまで「ついつい」
作り込んでしまうのがガイナックスという集団なんです。
悪く言えば作り方はプロじゃないんですよ。
エヴァの内容は間違いなくファンを釣ってやろうって言うプロ的手法なんですけど、
制作に関してはやり方がアマチュアなんですよね。
ホントにみんなで一つの所に集まって不眠不休で作ってる訳です。
(少なくともエヴァの時は)

京アニに関してはアニメの付属してる制作過程とか話を聞いた部分から。

京アニの特質としては丁寧な作画と、内容で言えば鍵作品は手堅く、
はっちゃける時はオタクが喜ぶような作りにしてる所です。
細かく言うとそういうの嫌ってるオタクもいて、まぁいろいろなんですけど、
オタクが買い支えている事を熟知しているというか、誰が買うかが分かってる訳です。

やや唐突ですが今エンドレスエイトがなぜこういう風になっているかというと、
普通ですが商売の部分(ハルヒは長続きした方が儲かるよね)と
京アニの不確定なモノを嫌う社風(なので途中で変更しない)、
原作モノであるということ(なので変更できない)、
あとふざけ方が悪い方に出たって事だと思います。

らきすたの白石エンディングも不評でしたが、結局1クールやりましたよね。
京アニの悪ふざけはTVのバラエティレベルなのをオタク風味にした感じなんですが
(白石いじりとか)、この辺はクリエイター集団としてのコンプレックスが垣間見えるというか、
原作モノしかできない所でくすぶってるモノがあると個人的には見受けられます。

京アニは計画を(作画スケジュールとか)一回決めたら貫くしかないんですね。
たぶん利益とかも早めに確定させたがってるはずです。
京アニはおそらくホントに不確定要素を嫌う会社なんです。
逆に言うとなんでも決まらないと動けないようになってるんです(多分)。

京アニをヤマカンが追い出されたのはスケジュール管理ができなかったからなんですが、
ヤマカンはクオリティ向上のためなら残業とかもやってくれみたいなタイプの人間だと
推察されるんですが(そういう意味ではガイナみたいな)、
京アニはそんな事絶対にしない会社です。

「けいおん!」では監督などの中枢スタッフが初めて女性で作成されたんですが、
問題なく成功したのでこれからもこの体制は変わらないと思います。

簡単な両社の特徴

ガイナ(昔の)
・自由
・採算度返し
・オリジナルやったるで!

京アニ
・決まらないと動けない
・採算第一
・オリジナルやりたいけど原作に徹する

で、ガイナと京アニの違いを僕なりに説明したのですが、
どっちが正しいも間違っているもない・・・んですけど、
そんな官僚答弁とか大学の教授の本みたいなのが
ウチのサイトに求められてないじゃないですか?
なのでいつものように勝手に判断します。

京アニは超二流でガイナは一流のボトムといった印象です。
その差はスタイルの差と言わざるを得ないのかなと。

まず京アニの新しさは形式でしかないんです。
例えば時系列シャッフル(前回のハルヒ)であり、ループ(今のハルヒ)であり、
オタクが喜ぶ小ネタ(らきすた)であり。
内容ではコケないように原作モノを持ってくるしかないんですね。
内容が既製である以上既製を大きく越える表現はできません。
言ってる事は内容が一番大事なのに京アニは内容で新しいものを出せない
と言う普通のことです。

あとはですね、京アニのサブカルで手堅く金儲けっていう発想が
まず間違ってるんですよ。
ついでにかがみさんとあいばさんも批判しとくと、
例えるなら中高生からカツアゲするよりも
金持ちのバッグを強奪した方が儲かるに決まってるんですよ。

なに金儲けを犯罪扱いしてるんだって話ですが、
市場規模がそんなに大きい訳でもなければこれから発展する産業でもないんですよ。
むしろサブカルはこれから衰退していく産業だと考える方が自然です。

アニメで言えば質的ピークは確実に過ぎましたし、
(人によるが80年後半ぐらいではないかと個人的には思う)
量的ピークも去年か一昨年ぐらいがピークであとは落ちてくだけだと思います。
金儲けしたいなら他の手段の方が効率的なので、サブカルに拘る理由がないんですよね。

前の2人で言うと、「サブカルが好きだから」なら、
それで金儲けの効率性をスポイルしている事実を認めないといけないと思います。

要は京アニはまだアニメ界のフォロワーなんですよ。
いろんな人が切り拓いてきた既製の業界で儲けてるだけです。
業界を質的な面でリードするに至っていないんです。
業界自体が縮小していくから手堅くやってもジリ貧なんですよね。
好きな事を生業にしたいだけならそれでもいいのかもしれませんが、
クリエイターって言うのは未知な分野に挑戦してこその存在じゃないんですかね?

少なくとも今の京アニにはアニメ界の未来を切り開く度量がないんですよね。
オリジナル至上主義と言われそうですが、
「儲からなくてもやってみる」という選択肢をどこかで敢えて
取らないといけないんですけど、オリジナルやったんですけどその気概が見えないんですよね。
小金が出来たので奥底にくすぶってるクリエイター魂を
満足させる程度の事をやろうと思ったとしか思えないというか。

京アニが新しい事ができるようになるには
おそらくもっと自由に使える資本が必要になるのかなと思います。
社風が保守的なので、資金的な余裕がないと思い切った事ができないんですよね。
まぁそもそも新しい事をやる気があるのかないのか分からないですけど・・・。

ガイナはエヴァがなかったら確実に潰れてたと思います。
なのでお金に疎いガイナを殊更持ち上げたい訳じゃないんですけど、
「新しいモノを作ろうとする熱気」がガイナにはあるんですよね。
それが社風として残っていて、グレンラガンのヒットはその一面だと思います。

つまり資本だけでも気持ちだけもダメな訳で、
両方がないと今は新しいものは作れないと言う事です。

結局勝負するのも資本力がモノを言うよねというザ・資本主義な
しょんぼりした話になってしまいましたが、
エヴァ当時のガイナは資本はなかったんですよね。

そう考えると一種の狂気がエヴァを作ったんですよね。
いくら資本主義って言ったって常に資本がある方が勝ったらムカつくじゃないですか。
だからガイナ良くやった!みたいな気持ちはあります。

まぁ資本がある方が常勝って言うのは
だいたい今そうなってるから非常にマズい事になってるんですけど、
そのあたりをホントは調整する制度が必要になると思うんですけどね。

個人的に昔のガイナックスの在り方に僕は人間味を感じてしまうという
非常にパーソナルな所に落としてこの話を終わりにしたいと思います。

ご精読ありがとうございました。
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けった

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